整体の可能性
先日(とはいっても2か月ほど前の事)点描画を描く画家の小川千夏さんのお身体を診させて頂いた、
ある時から描くことが止まらず、2年ほど描き続け根を詰めすぎて体調も悪く煮詰まっていたそう。見るからに呼吸が浅く辛そうだ。
お話をして、一息ついてから整体を始めた。
整体では背骨からお身体の状況を診ていくのですが、背骨からでも分かるくらい胸が硬くなっている。もの凄い熱が胸に溜まりそれが引き金になって腰の動きも悪い。
深く呼吸をするには実は腰に弾力がないと出来ない。
野口整体に呼吸活点というツボが腰にあるのですが腰の動きを出すことで呼吸を深くする処。
とはいってもいきなり呼吸活点に触れても効果は出ないので、まずは整体のセオリー通りに足から腰にアプローチしてみるが余り反応はない。
それなら直接、胸の熱を抜こうと上半身を診ていくと右手の親指のツボにポイントを見つけた。
ここは裏井穴といって、とても古い症状かま新しい症状、急性疾患に効かせられるツボ。
触れると自身がグーッと引き込まれていく様な感覚で、胸に溜まる熱が抜けていくのが分かる。胸の熱が抜けきるまで少し時間がかかったように感じます。
抜けきった時には思わずふ~~っと息を漏らしてしまい、大変だなとの印象を与えてしまった、マズイ!と思ったが、それに対して「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。彼女も何か感じるトコロがあったのだと思い、こういったコミュニケーションもあるのだなーと新鮮な感覚。
後は胸に繋がり動きの悪いところを弛めて呼吸を確認して終わりにした。
操法後、感想を伝えてくれた。
右手の親指に触られている時、自分の誕生の瞬間、幼い時の情景が見え、自分が意識出来ていない問題が分かり、それが反転したと。
記憶は普通、潜在意識に蓄積されるが、何か大きな出来事や、ショックは身体が受け止め、残る。それが人生の各場面で邪魔をすることもある。
考えても分からない、意識に登ってもこないことがほとんどだとは思います。
前にも何回もこういったことはあったのですが相手のお身体に対する自分の認識不足で判断保留にしていたのですが、これで確信に変わりました。
「記憶は身体にも溜まる」
それから千夏さんは「生まれ変わった」と言ってくれて、今もまさに活き活きと生きている。
新しく描いた絵を昨日見せて頂いたのですがどんどんと進化していて素晴らしい!!
そして嬉しい。
整体の可能性は実はかなり広いし深い。
そんな事を感じられた施術でした。また更に整体が面白くなってきた。
それも今までお越しいただいた皆さんのお蔭です。
皆さん、千夏さん、ありがとうございます。
捨てるというので引き取らせて頂いた
小川千夏さんが描いた絵7点。内2枚は整体室、待合い室に飾らせて頂いています。他の5点も整体室にしまっているので見たい方は
声をかけて下さいね。
上の2点が2年かけて書いた大作「誕生」と「安心」。
下の2点が新しい作品。
狼とうちの長女を描いてくれました。