身体空間論
昨日どうにか自分で背部のハリを取れないだろうかと、夜布団に入りながら身体のアチコチを触っていた。
丁度、胸椎5番の動きが悪かったのでそこに響く処はないのだろうかと。
体操や脊髄行氣法をすれば抜けるのだが、めんどくさがりな私はもっと楽に出来ないだろうかという安易な考えだった。(笑)
そして、以外に簡単に見つかった。(笑)
前腕のある部分を押すと見事に胸椎5番に響く。しかも、その少し下を押すと胸椎6番に響き、少し横にずらすと一側、二側、三側とかなり細かい調整ができる。
これで急性の強い痛みがある方のお身体を診る時に体勢を変えずに調整が出来るので心強い。
どうして前腕でこんなに細かい調整が出来るのかと気になり、東洋医学の分厚い本を取り出し調べていると身体を空間的に捉えると前腕部分は上胸部にあたると書いてある。
上の例は空間論というのだが、身体は、部分は全身を表すというような相似象関係になっている。例えば足ツボや耳のツボで内臓を調整するのは皆さんがご存知で有名だと思う。
師の朱鯨亭の別所先生も手で全身を調整する。
空間論というのは面白い。これから研究していこうと思う。対応できる幅も広がるし、症状の遠因にも理解が深まりそうです。
整体の可能性
先日(とはいっても2か月ほど前の事)点描画を描く画家の小川千夏さんのお身体を診させて頂いた、
ある時から描くことが止まらず、2年ほど描き続け根を詰めすぎて体調も悪く煮詰まっていたそう。見るからに呼吸が浅く辛そうだ。
お話をして、一息ついてから整体を始めた。
整体では背骨からお身体の状況を診ていくのですが、背骨からでも分かるくらい胸が硬くなっている。もの凄い熱が胸に溜まりそれが引き金になって腰の動きも悪い。
深く呼吸をするには実は腰に弾力がないと出来ない。
野口整体に呼吸活点というツボが腰にあるのですが腰の動きを出すことで呼吸を深くする処。
とはいってもいきなり呼吸活点に触れても効果は出ないので、まずは整体のセオリー通りに足から腰にアプローチしてみるが余り反応はない。
それなら直接、胸の熱を抜こうと上半身を診ていくと右手の親指のツボにポイントを見つけた。
ここは裏井穴といって、とても古い症状かま新しい症状、急性疾患に効かせられるツボ。
触れると自身がグーッと引き込まれていく様な感覚で、胸に溜まる熱が抜けていくのが分かる。胸の熱が抜けきるまで少し時間がかかったように感じます。
抜けきった時には思わずふ~~っと息を漏らしてしまい、大変だなとの印象を与えてしまった、マズイ!と思ったが、それに対して「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。彼女も何か感じるトコロがあったのだと思い、こういったコミュニケーションもあるのだなーと新鮮な感覚。
後は胸に繋がり動きの悪いところを弛めて呼吸を確認して終わりにした。
操法後、感想を伝えてくれた。
右手の親指に触られている時、自分の誕生の瞬間、幼い時の情景が見え、自分が意識出来ていない問題が分かり、それが反転したと。
記憶は普通、潜在意識に蓄積されるが、何か大きな出来事や、ショックは身体が受け止め、残る。それが人生の各場面で邪魔をすることもある。
考えても分からない、意識に登ってもこないことがほとんどだとは思います。
前にも何回もこういったことはあったのですが相手のお身体に対する自分の認識不足で判断保留にしていたのですが、これで確信に変わりました。
「記憶は身体にも溜まる」
それから千夏さんは「生まれ変わった」と言ってくれて、今もまさに活き活きと生きている。
新しく描いた絵を昨日見せて頂いたのですがどんどんと進化していて素晴らしい!!
そして嬉しい。
整体の可能性は実はかなり広いし深い。
そんな事を感じられた施術でした。また更に整体が面白くなってきた。
それも今までお越しいただいた皆さんのお蔭です。
皆さん、千夏さん、ありがとうございます。
捨てるというので引き取らせて頂いた
小川千夏さんが描いた絵7点。内2枚は整体室、待合い室に飾らせて頂いています。他の5点も整体室にしまっているので見たい方は
声をかけて下さいね。
上の2点が2年かけて書いた大作「誕生」と「安心」。
下の2点が新しい作品。
狼とうちの長女を描いてくれました。
大地との繋がりあい
昨日は玉ねぎの追肥をしました。
去年は奥さんに畑の事を任せっきりにしていたのですが、奥さんも忙しくあまり畑には手が回らない状態。
そこで今年からはまた私も畑に手を入れることにしました。
最近はよく冷えます。普段あまり畑に出ないのに、何でこんなに寒い日を選んで畑に出ているんだろう?などと思ってしまいます。(笑)
さぁ、玉ねぎ400個の追肥です。
マルチをしているので、マルチの隙間から肥料を入れていくのはすこーしの手間がかかります。
400個もあるので、さすがに一家族では消費出来ないから友達やお客さんに分けてあげれたら、などと考えながら作業するのですが、私の頭の中はまぁ忙しい。良いことも悪いことも、意味をなさない頭の中のお喋りが次から次に雨後の竹の子の様に湧いて出てきます。こりゃあ大変だなーと思いつつも、頭のお喋りを聞き流しつつ作業をする事小一時間。
ある程度の時間が経つといきなりそれがピタッと止む時があるんですね。
その瞬間、暖かくなって凍っていた土が溶け、水分が程よく混ざった土の薫りが身体に沁みわたります。それと同時に今まで触っていた土の感触も変わって、土の中に何かイノチというか、生命力というか、奥底にある原始的な何かを感じだします。
それからは感覚が冴えわたり悦の世界に入り込みながら、つかの間かと思うほどにあっという間に玉ねぎの追肥は終わりました。
終えてみると疲れも腰の痛みも程よく気持ちよく、身体を流れる氣は澄み、綺麗に足から頭頂に抜けていきます。何とも言えぬ心地良さ(#^.^#)
アーシング(earthing)という身体に溜まった電磁波を地球に流す方法をご存知でしょうか?
私もインターネットをある程度はしますし、電磁波は生きてるだけで様々な所から知らず知らずに浴びているので、現代人には必須の健康法の一つです。
久しぶりの畑作業で、アーシングの大事さも再確認したのですが、きっと電磁波が身体から抜けただけではなくて、大地に立ち、土にふれ、匂いを嗅ぎ、身体が原始を思い出したのだと思います。
身体を構成しているのは地球に、いや宇宙にある物質です。
身体から、大地を通して地球へ、地球をとおして宇宙へと繋がる。
人は結局のところ、自然から生まれ、自然に生かされている。
その自然の一部である人は、自然と地球と宇宙と繋がり「生」の活力を頂いている。
世界中で、自然とはもっと良い関係を築きたいものです。
忘れていた事を学んだ良き日でした。
目と子宮
最近は婦人科系のご相談が多い。
婦人科系統の調整には何といっても骨盤で、月経の波で骨盤が無理なく動くようになるとドンドン症状は改善されていきます。
何故、骨盤の動きが悪くなるのか?
よくある事とすると、冷えや食べ過ぎ(ストレスでの)から骨盤の動きを制限することもありますが、一番多いのは目の使い疲れ。
視神経が疲れてくると頭蓋骨が弛み頭皮がカチカチになって頭蓋骨にくっついたようになり動かなくなります。更に行き過ぎると今度は頭皮がぶよぶよになってきます。
目というのは脳の出先機関なので、目の疲れは直接脳へのストレスとなるのです。
視床下部を通して目と子宮、卵巣は繋がっているので脳のストレスが視床下部に影響して、卵巣のホルモン分泌に影響を与えてしまいます。
最近診ている、子宮内膜症の方も目の疲れが強く神経が緩められなくなり、骨盤がきゅーっと縮こまってしまっていました。その方にお話を聞いていると、生理痛が酷くて病院に行ったら子宮内膜症と診断、ピルよりは弱いがホルモンを調整する薬を処方されて2年ほど飲んでいるそう。ここでも若い女性が妊娠できなくなる様な、安易な処方に驚きましたが怒ってもしょうがない。
二人で話し合い、最初は勇気がいるけど止めてみるという事で操法開始。
それから数回の操法で生理痛もなくなり、月経周期も安定して顔色や表情にも明るさが出てきています。
多分、現代の女性は婦人科系の悩みを持つ方は相当多いのではないかなと思います。年が若くなればなるほど、目の使い疲れは増している気がします。
スマホの影響恐るべしです。
婦人科系の症状で悩んでいる方、まずは目の温湿布から始めてはいかがでしょうか?
極楽に気持ち良いですよ。
放射能
年末年始で10日ほど東京に家族で帰京してきました。
私の実家は東京のもっとも北。奥さんは都心。
帰京する時は半分は私の実家で過ごし、もう半分は奥さんの実家で過ごすようにしています。
私の実家は東京とはいっても家の裏は畑。5分ほど歩けば昔は牛にも会えるような所で空気が良いのです。
ところが私の実家を出て奥さんの実家に行き、新宿周辺を一日中歩いて遊び、帰ると喉が腫れている。頸椎6番にも反応がでている。頸椎6番は甲状腺に関係があります。
これは恐らく放射能だと思い、肘周辺にある放射能除染のツボを押してみると激痛が走ります。
私は喉(甲状腺)の腫れ、頸椎6番、放射能除染のツボの反応の三つが重なると放射能が身体に入り、何かしら影響を与えていると診ています。
やはりアスファルトに覆われていると放射能は分解、転換されずに留まってしまうんですね。
早速、家族みんなの除染のツボを激痛の中、押さえ排泄を促します。
すると喉の腫れや違和感はなくなり、体中が軽くなります。
私たちがこんなに反応が強く出るのも、普段は放射能下にいない為。
住まわれている方の身体は慣れという生体の防御システムが働いている為、何か大きな変動が身体に起こらないと潜在化して潜んでいます。
住んでいる方々は知らず知らずの内にストレスにさらされ、どうしたら?という憤りの中、帰岡となりました。
家族やお客さん、友人には放射能除染のツボは教えてはいますが、全然足りないですね。いや普段の食事も意識すれば大分違うはずです。
これからも、少しでもこの事は伝えていきます。
放射能除染のツボは両肘の4点ずつあります。自分でも簡単に押せるので興味ある方は聞いてください。すぐ教えます。
整体を受けるから整体生活へ
整体は、受けて身体を整えてもらって終わり、だと思っている方が多いと思う。
受け身でも、確かに身体は変わり新陳代謝も上がり、症状は改善する。
ただ大体の症状の種は生活の中にあることが多いので、症状は治まっても同じことを気づかずに続けていると種はまた芽吹いてくる。
当整体処が施術ではなく整体指導と言っているのも、受け身ばかりではなく、自分から自身の身体を整体へと向かわせていって欲しいという思いからでもあります。
心と身体はどうしても切っても切れない関係があって、身体が変わると自然と心も変わるのですが、逆に心が変わると身体も変わります。良くしてもらうという受け身な心から、自分で良くしよう!という能動的な心になると身体にも力が湧いてきて、ぐんぐんと良い方向へと進んでいきます。
実際にこういう方の施術をすると、よりよく変わっていきます。
食事の事や水分の事、運動の事、体操の事などなど、人によって様々な指導をするのですが、今の皆様のお身体に必要なこと。
少しでも生活の中に取り入れて頂けたらと思っています。
整体指導の中では時間がなくて伝えられてはいないですが、野口整体は優秀な療術であると同時に優秀な生活法がいっぱい詰まっています。ご興味がある方はまずはこちらを読んでみて下さい。
野口晴哉 整体入門
天野泰司 治る力
ご挨拶
始めまして。
整胎ムスヒ 代表の五十嵐尚史です。
日々、多くの様々な職種の方々のお身体に触れて診させて頂く中で、整体の身体の捉え方や考え方が、まだまだ伝わっていないと思うことがあります。
お一人90分の時間(足湯、問診等を含め)を取ってはいますが、少しずつしか伝えられない。クライアント様の為になると思ってたくさん伝えても、一度聞いただけではすぐに忘れてしまうし、詰め込み過ぎで頭がごちゃごちゃになってしまわれた方も過去にはいたはず。(笑)
整体には様々な症状を自分で改善するメソッドや、生活の中に取り入れて頂くと本当に「日々がごきげんになる」そんな方法や考え方がたくさん詰まっています。こういった事を是非、知って頂きたい。
BLOGのタイトルは「身体を醸す」。醸すとは麹を発酵させて、酒や醤油を作る事。
微生物の働きでお米と水が分解されて新しいものが生まれる。そして熟成させて美味しいお酒や醤油になっていきます。
人の身体の中も微生物がたくさんいて、微生物が元気に生きれる環境を作ってあげると身体も元気になります。
人は年を取るに連れて新陳代謝が落ちて老いていくというイメージがありますが、良い年の取り方をしている方は熟成、発酵して味があります。
人もお酒と一緒で熟成、発酵しているんですね。
年を重ねるごとに醸される身体。
良いですね。目指すはそうした身体作りです。
同じ人でも生きている時代、置かれている状況(環境)、季節によって常に身体は変わり続けています。その中で「イマ」というトキにあった情報を伝えていこうと思います。
よろしくお願いします!(^^)!